OUTLINE
アシックスのパートナーとして、コンセプト立案から空間設計・演出・デジタルコンテンツ開発・施工・運営までを一貫して担当
西日本最大の面積を誇るアシックス直営店「ASICS GRAND FRONT OSAKA(アシックス グランフロント大阪)」の全スペースを改修して、2025年6月4日から10月13日までの約5ヶ月間にわたり、期間限定イベント《DISCOVER. by ASICS(ディスカバー・バイ・アシックス)》を開催。本プロジェクトにおいて、ワントゥーテンはアシックスのパートナーとして構想段階から参画しました。体験コンセプトの策定をはじめ、空間設計、演出設計、デジタルコンテンツの開発、施工、運営に至るまでを一貫して手がけました。
CONCEPT
アシックスが掲げるブランドスローガン「Sound Mind, Sound Body」を、直感的かつ没入的に体感できるブランド体験
「Sound Mind, Sound Body」とは、運動の強度や量ではなく、「動くことを楽しむと気持ちまで前向きになっていく」というアシックスの想いを込めた言葉です。
本プロジェクトは、アシックスが掲げるブランドスローガンを、直感的かつ没入的に体感できる空間として具現化したブランディング施策。「激しい運動でなくてもいい。正しく動く必要もない。大切なのは、自分のリズムで気持ちよく動くこと」。この想いを、テクノロジーとクリエイティブの力で体現する場として、これまでの運動体験とは一線を画す新しいアクティビティを目指しました。
EXPERIENCE
音に導かれ、動きが目覚める。 4つのフィールドを巡る”あなたらしさ”を見つける体験
アシックスにより導き出された「心身にポジティブな影響を与える時間=15分9秒」という研究結果を起点に、全体の体験設計を構築しました。最新のセンサー技術をはじめ、光や音の演出、360度映像によるインタラクション、さらに来場者ごとにパーソナライズされる「MY SOUND」や「MY COLOR」を組み合わせ、一人ひとりが“自分だけの心地よい動き方”を発見できる体験を目指しました。
体験は4つの「Field(フィールド)」で構成。来場者の感情や生活スタイルを分析する「CHECK IN」のフィールドからはじまり、心のスイッチを入れる「WARP」、自然と体が動き出す「LIGHT」、そしてその動きがデジタルアートとして昇華される「IMMERSIVE」のフィールドへと続きます。最終的には、“Sound Mind, Sound Body”を感じるライフスタイルを提案するギャラリー・ショップへと誘導される構成に。
1回の体験は、MAX7名を1グループとして、時間予約制で展開しました。
1st Field|自分のココロとつながるウオーミングアップ
体験の出発点となるこのフィールドでは、自分自身の内面と向き合う時間を提供します。来場者は1人ずつ用意されたモニターの前に立ち、次々と表示されるキーワードを直感的に選択していくことで、その時の感情や生活スタイルをAIが分析。その結果に応じて、体験時にイヤホンから流れる音(MY SOUND)や体験の難易度が個別に設定されます。
身体の動きを音に変換するスマート端末と個別に設定されたサウンドを再生するイヤホンを装着していただき、自分だけの音と色に包まれるパーソナルな体験がここからはじまります。

2nd Field|日常を手放し、ココロのスイッチをONにする
2つ目のフィールドは、暗闇に包まれた静寂の空間です。喧騒から切り離された環境で、感覚を研ぎ澄ませながら、アシックスの創業哲学を表すブランド・スローガン「Sound Mind, Sound Body」を、言葉、音、そして映像による情緒的な表現で体感していただきます。
体験の冒頭では、ナビゲーターキャストによるガイダンスを通じて、これからはじまる没入体験への誘導を自然に促進。深い集中状態へと導き、内面から変化の準備を整える導入空間です。

3rd Field|光に導かれ、カラダが動き出す
ここからは、実際にカラダを動かすアクティブなフィールドに入ります。体験者それぞれに付与された“MY COLOR”の光を追いかけたり、光に触れたり踏んだりしながら、自然と全身を使った運動を楽しめる構成になっています。動きに連動して、イヤホンから流れる“MY SOUND”もリアルタイムに変化。音と光に呼応するように、無理なく身体が動き出す新感覚の体験を通じて、「動くことの楽しさ」や「心地よさ」を五感で実感いただけます。


4th Field|動きがアートになる、没入のクライマックス
フィナーレとなるイマーシブフィールドでは、360度に投影された映像と音に包まれながら、自身の動きがリアルタイムで空間全体に反映される“没入型インタラクティブ体験”が展開されます。
フィールド内には人感センサーが設置されており、参加者の動きにあわせて映像と音が変化。自身の写し鏡となる粒子状のアバターとのインタラクションからはじまり、11種類の中から選ばれた3つのフィジカルプレイ(ゲーム)にチャレンジします。

フィナーレでは、参加者全員の動きが融合し、その日・その回だけのオリジナルデジタルアートが生成されます。まさに、体を動かすことがアートになる、感動のクライマックス体験です。

持ち帰りギフト
体験の記録を持ち帰れるパーソナライズド・コンテンツ
《DISCOVER. by ASICS》の体験者全員に、自身の体験の記録としてパーソナライズされた“ステッカー””映像””サウンド””リコメンドメッセージ”をセットにしてプレゼント。
体験後(イマーシブフィールドの出口で)、体験中に撮影された自身の姿がプリントされたオリジナルステッカーを配布。このステッカーには個別の2次元コードが印字されており、読み取ることで以下の3つのデジタルコンテンツをダウンロードできるという仕組みに。
My Movie:体験中の動きを編集した個人別ハイライト映像
自分の体験を振り返ることができるショートムービーを生成。参加者一人ひとりに合わせて自動編集された動画コンテンツです。
My Sound:自身の動きに連動して生成された15分9秒の音楽
スマートデバイスを通じて取得した体の動きのデータをもとに、自分専用のオリジナル音楽を生成。15分9秒という時間設定は、アシックスの研究に基づいた「心身にポジティブな影響を与える時間」に対応しています。
ASICS Message:個々の体験結果に基づいたメッセージ
チェックインフィールドでのキーワード選択結果に応じて、日常生活で“Sound Mind, Sound Body”を意識するきっかけとなるアシックスからパーソナライズされたメッセージを提供。
これらのコンテンツはすべて、アシックスのメンバープログラム OneASICSに登録することで、イベント終了後に閲覧・再生できる形で提供。体験の振り返りやシェアにも活用いただける設計としました。

“Sound Mind, Sound Body”を日常に。 気づきが生まれるライフスタイルギャラリー・ショップ
《DISCOVER. by ASICS》の体験空間に併設されたギャラリー・ショップは、アシックスが大切にしてきたブランドスローガン「Sound Mind, Sound Body」を、日常生活の中で再発見できるよう設計されたライフスタイル提案型の販売エリアです。
このショップでは、特定のスポーツカテゴリーにとらわれることなく、ランニング、バスケットボール、トレーニング、スポーツスタイルといったジャンルを横断しながら、気軽に身体を動かしたくなるようなファッション・コーディネートを展開。従来は別々に陳列されていた製品群を一堂に並べることで、“動くことをもっと自由に、もっと楽しく”という視点から、新しいライフスタイルのヒントを提供します。
また、空間全体はアートギャラリーのような構成となっており、大型のビジュアルバナーによってアシックスが提案する価値観や世界観を視覚的に表現。商品を見るだけでなく、展示からふとした気づきを得ることで、身体と心のバランスを見直すきっかけにもつながります。
このギャラリー・ショップは、アクティビティに参加していない方でも自由に立ち寄ることが可能です。日々の暮らしに小さな変化をもたらす「きっかけ」との出会いが、ここにあります。


CREDITS
- Client
- ASICS
- Agency
- 1-10, Inc.
- Production
- 1-10, Inc.
株式会社博展
株式会社レイ
elements
gradation, Inc.
SANJUKUDO Inc.
Penq Inc.
株式会社ナディア
株式会社マッシュ
株式会社アズアリンク
株式会社サニーサイドアップ
- Business Producer
- 二之形 昌弘
- Creative Director / Planner
- 村上 琢哉
- Producer
- 森 江里香
- Space Producer
- 三木 慶悟
- Project Manager
- 石黒 陽奈, 蒲生 丈次
今村 早織, 山屋 咲乃
- Experience Designer
- 馬場 巧(elements), 蒲生 丈次
- Scenario writing
- 馬場 巧(elements), 村上 琢哉
- 運営監修
- 馬場 巧(elements)
- Art Director
- 井上 龍馬
- Motion Director
- 石鍋 咲
- Web / UI Designer
- CHECK IN, Website:村井 昌子
- Illustrator , UI Designer
- CHECK IN, WARP, LIGHT, IMMERSIVE:
コバタケ アスカ
- Graphic Designer
- Logo / KV Design:西澤 和樹
SHOP Banner:吉川 美穂
- Motion Designer
- WARP:竹田 有哉 (Freelance)
LIGHT:新福 健太
IMMERSIVE:工藤啓之
持ち帰りギフト:宮内浩輔
- Technical Director
- 服部 匠, 松井朋毅, 北島ハリー
- System Integrator
- 林 響
- Overall Control Engineer
- 服部 匠
- Device Engineer
- 薄葉 柾人
- Sound Technical Director
- 赤川 純一(Freelance)
- Contents Engineer
- CHECK IN:飯塚 正幸
LIGHT:仁科 聡
IMMERSIVE:稲田 優太
持ち帰りギフト:丸山 貴正
- Frontend Engineer
- 森田 雄也
- AI Engineer
- 弓場 邦哲
- Backend Engineer
- 富田 良裕
- Sound Director / Coordinator
- 馬場 巧(elements)
- Sound Creator
- CMJK(elements), 野村昌史(elements)
- Movie
- Movie Produce:熊野智明(gradation), 石橋 由子(gradation)
Movie Director / Edit;上田 希(Plusboku design)
choreographer:MAYUMU
Stylist:山田直樹
Casting:熱田一
- SHOP Banner / KV Shooting
- Produce:熊野智明(gradation), 石橋 由子(gradation)
Photographer:宗像 恭子
Stylist:山田直樹
Casting:熱田一
- Cast
- 下島ハイリ, 下城愛, 小池翼, 清水 裕三郎
- 空間デザイン・内装施工造作
- 株式会社博展
- 機材選定・施工
- 株式会社レイ
- Reservation System
- 株式会社ナディア
- Official / PR Movie,Photo
- SANJUKUDO Inc.
Penq Inc.
- 運営
- 株式会社マッシュ
株式会社アズアリンク
- PR
- 株式会社サニーサイドアップ